2012年5月19日土曜日

ブルーチップ個別銘柄投資の利点とインデックス投資の欠点

ギリシャのユーロ脱退懸念や、欧州および中国の景気減速などから、株価は下落傾向です。株以外でも、原油が下落するなど、債券と現金へのシフトが顕著です。

私はこの間、エクソンモービルに始まり、バークシャーハサウェイ、食料品(ペプシコ、ユニリーバ、フィリップモリス)やヘルスケア(ジョンソンアンドジョンソン、イーライリリー、ブリストルマイヤーズ)などディフェンシブ銘柄中心に買い向かっていますが、それなりのロスが出ています。それでも、まだまだ暴落といえる程のものでないと思っています。日本株はできるだけ避けていますが、細かくみてみると魅力的な銘柄がないわけではなく、これから手を出すかもしれません。

日経平均などと比べると、ダウの下落率は相対的に低いですが、今後下落ペースが加速する可能性も否定はしません。去年はダウが1日で500ドル下落したこともありましたね。悲観相場が収まる様子はないのですが、信用リスクの低い大企業個別銘柄に投資していると悪いことばかりではありません。配当金再投資の効果がより強まるのです。悲観相場が長引く限り、配当金再投資がその影響を緩和し、先行きの価格上昇時の爆発力を増してくれます。株価は売るときがピークであればよく、それまでは悲観相場が続くほうがよい訳です。

逆に、悲観相場が長引く際、インデックス投信は殆どうまみがなく、信託報酬分だけ無駄になってしまいます。私もいくつか持っているのですが、売り時を逃してしまい資金効率が悪化してしまっています。困ったものです。インデックスは、割高になった銘柄のウェイトを引き上げ、割安株のウェイトを“勝手に”引き下げてくれるので、パフォーマンスが悪化します。しかも、こうした銘柄入れ時にインサイダー取引をする輩が必ずいるはずなので、そのコストも投資家は信託報酬以外に別途負担していることになります。

インデックス投資が普及するほど、優良株が相対的に安値放置され、ダメ株(日経平均で言えば電機メーカーなど・・・)が買われてしまうことになります。信用リスクを下げたいのであれば、ブルーチップへの分散投資でも十分可能です。