2014年5月4日日曜日

2014年4月末の資産状況

モメンタムからバリューへ

雇用統計はかなり強い内容だったようで、アメリカ経済は本格的に回復しているようです。経済への安心感が広がるにつれ、株式市場のボラティリティーも低下しています。これまで上昇していたハイテク株などのいわゆる『モメンタム銘柄』から『バリュー銘柄』へのシフトがみられており、景気回復が広がってきているように見受けられます。


日本株を買う

今月は、AT&Tやオートマチック・データ・プロセッシングを売却し、日本の目立たない小売株などを購入していました。引き続き、動けるうちに銘柄の選択と集中を進めていきます。2014年に入ってから、ふたたび日本株の購入を進めているため、外国株:日本株=2:1ぐらいまで比率が上昇しました。キャッシュ比率は2割弱であり、先月からほぼ変わらない水準です。

日本の状況は楽観しておらず、多くの人がそうであるようにどちらかといえばあきらめていますが、割安となりつつある企業もあると考えています。後述する通り、投資家があきらめはじめているから安くなっているのだとすれば、まだ安くなる可能性もあります(例えば、円安が続いたり物価が上がっても、株価横ばいなら実質的に割安になる)。なお、日経平均やTOPIXが割安だとは現時点でも考えていません。


日本がまともになるには株価低迷が必要

バブル期に日本の株価は不合理な水準に押し上げられ、バブルが崩壊してからも高止まりし続けました。日本人は株は割安だ!と信じ続けましたが、結局、株価は下落を続けました(株価が高いことはわかっていたが、経済がもたないので正しい株価であると考えた可能性もある)。

いずれにせよ、事後的にみれば高すぎたので、この20年間の日本株の投資収益率は最悪でした。しかし、経済に対する閉塞感やあきらめが広がるにつれ、株式投資の収益率は徐々に上昇し始めています。リスクに対する適切な価格がつけられることで、投資家はリターンを手にすることができるのです。

経済の活性化に必要なのは、年金基金に日本株を買わせることでもなく(受益者としても割高な日本株を買って欲しくはない)、当たりもしない収益予想を立てて金融知識のない日本人に押し売りすることでもありません。私は日本株はもっと安くなる必要があると考えています。政府は実態の伴わない株価上昇(人はこれをバブルという)を起こそうと躍起ですが、また起ったらもうダメかもしれません。


短期的な動向に左右される事なく、長期的な視野に立ち、株式投資を続ける方針です。引き続きぞうぞよろしくお願いします!

【貯蓄率】
・+130%(57〜62%が目標)
※貯蓄率は、手取り収入に対する純資産の増加率と定義

【純資産の先月末比】
・円ベース +4.6%
・ドルベース+5.1%
 ※純資産は、総資産から負債をネットアウトしたもの