2012年4月29日日曜日

現在の投資スタンス

私は(日本と欧州以外の)株式市場に対して、現状強気の態度で臨んでいます。まず、現在の相場はバブル的な兆候はまったくみられていません。相場の空気は総じて悲観的であり、バリュエーションも魅力的です。米国を中心に徐々に改善に向かい、グローバル経済は加速する局面であるとみています。
 
 残念ながら欧州は、ジリ貧の状況が続くでしょう。しかし、これから起こるのはリーマンショックのような急激な変化ではなく、これまでの日本が経験したような、非常に緩やかな衰退です。
 
 日本は、成長の伸びしろが非常に小さいうえに、企業は海外展開できていません。こうした中で、株価はかなり割高で、とても買える水準ではありません。私はショートセルはあまりしないほうですが、それをしたくなる衝動に駆られます。最近の半導体メーカーの破綻や、電機の悲惨な決算をみていると、まったく株主に報いることができていないことが明白です。

 しかも、超円高といわれる為替レートですが、米ドルで見る限り水準は概ね適正であるとみられます。今後は、米国金利の上昇に従い円安へ振れていく局面が予想されますが、米国景気が少しでも弱い動きをみせればすぐにでも70円台に突入することもありそうです。しかし、長期的にみて最も恐れるべきは、日本売りです。現状ではそうした兆候は見られていませんが、私が一生を終えるまでにはそうした局面が訪れることでしょう。政治・報道・企業行動をみていると、そう考えざる得ません。