2013年12月24日火曜日

しまむらを購入

年の瀬が迫ってきました。S&P500を筆頭に株高は続いており、楽観ムードでの年越しとなりそうです。こんな局面で株式を購入する方は、短期的に株価が2割程度下がってもなんとも思わない胆力のある方ばかりだと思います。

今月に入り、コカコーラウエストを売却し、しまむらを購入しました。コカコーラウエストについては、割安感がなくなったことから売却しました。株主優待は良かったのですが、株主優待と心中するつもりはありません。

なんでまた、しまむら?

しまむらは、偶然ガンブリア宮殿で特集されていた(テレビ東京のリンクはこちら)のを見て調べ始めました。そして、日本にもこんな企業があったのかと正直驚きました。

決算データをざっと30年分と、文献2冊を確認したところ、業績は素晴らしく、財務体質は強固であり、株価も適正であったので迷わず購入しました。この力強い業績とは裏腹に、その圧倒的地味さから、むしろ将来が悲観されているようです。ほかに悲観すべき企業はたくさんあるでしょう、と思うのですが。成長戦略がまったく描けないとかいう証券アナリストは、ファーストリテイリング並みのアグレッシブさを期待しているのでしょうか・・・さも優秀な証券アナリストと私のどちらが正しいか将来が楽しみです。ここまでPERが下がってくると、利益の増加は、株価の上昇に直結しますね。








日本のウォルマート

右肩上がりの売上高、店舗数、利益は日本のウォルマートといっても過言ではありません(もちろん業態は異なりますが)。これほど長期間ぶれることなく、合理的かつ安定した経営をおこなうためには、経済的な強みが不可欠であると断言できます。

ビジネスモデルは、衣料品業態のコンビニエンスストアに近いもので、同一規格の店舗をドミナント出店するものです。そして合理化によるコスト・コントロールが徹底されます。商品の衣料品は、メーカーからの買取のみであり、大量仕入(返品なし)によりエブリデー・ロー・プライス型の販売が可能となっています。


最低投資金額は100万円

しまむらのもうひとつの特徴は、株式分割を95年以降おこなっておらず、最低投資金額が現時点で約100万円と新規投資のハードルが高い点です。そのため株主数もそれほど多くありません。現時点では100万円を超えてしまいますので、NISA開始後も需給は緩いままでしょう。弱気派が頑張ってくれたらまた買い増ししたいと思います。

私は、NISAのために単位株数を少なくしたり、株式分割をしないで欲しいと思っています。株主は企業の方向を決める大事な役割を担っており、あえて質の低い株主を多くする必要はありません。

引き続き堅実な経営を続けて欲しいと思いますが、株価に応じて自社株買い行なうなど、今後は資本政策の面でも一流になることを期待しています。