2013年6月29日土曜日

2013年6月末の資産状況

ようやく落ち着いた相場

今月は2012年末から続いてきた円安・株高の流れが一服しました。5月のピーク時点で103円/ドル程度にまで円安が進みましたが、今月はそこから94円/ドルにまで円高が進みました。私のポートフォリオにおける外貨資産の割合は非常に高いので、一時、前月末比で▲10%弱も下落しました。その後、再び円安・株高の流れとなり、前月比微増での着地となりました。この先は、これまでのような右肩上がりの相場は期待できないと考えていますが、相場の動きに一喜一憂せず淡々と過ごしたいと考えています。

アメリカ発の金利上昇と中国の不穏な動き

株価が軟調であった背景には、まず、FRBが資産買い入れの縮小に動き始めたことが挙げられます。このため、長期金利が上昇しました。アメリカ以外の国でも軒並み長期金利が上昇しました。この影響は多岐に及び、ドルの上昇、金の下落、新興国株式・通貨の下落を引き起こしました。とはいえ、景気回復に伴う基本的な動きが起こっているだけなので、冷静に眺めることができました。また、中国経済については、以前から指摘されていることですが、不動産市場の加熱や銀行融資の不良債権化が懸念されているものの、結局はっきりしたことが分からないため、疑心暗鬼が続いているというのが実情のようにみえます。

円キャッシュの積み上げを図る

現時点での私の戦略は、円貨預金比率の引き上げによる、キャッシュ比率の引き上げと外貨預金比率の引き下げです。長期的に円相場には弱気なのですが、デフレ脱却が軌道に乗るかどうか依然不透明であり、更なる円高進行も排除できないため、現在のレートで多額のポジションを取るのはリスクが高いと考えています。原発停止や円安をドライバーとした物価上昇も結局一時的なものであり、持続的な物価上昇が始まるようには考えにくいので、当面円高が続く可能性は捨てきれません。今後は、外貨資産比率が概ね中立となるまで、円貨資産比率を引き上げていく予定です。

引き続きぞうぞよろしくお願いします!

【新規投資】…1銘柄
Chevron

【配当金再投資】…22銘柄
Wal-Mart Stores、ConocoPhillips、Phillips 66、Wells Fargo、Petroleo Brasileiro、Archer Daniels Midland、Exxon Mobil、Chevron、Norfolk Southern、Eli Lilly、Johnson & Johnson、Gerdau、McGraw Hill Financial、3M、Walgreen、Microsoft 、Unilever 、Mattel、McDonald、UnitedHealth、PepsiCo、Lockheed Martin

【売却】…1銘柄
H.J. Heinz(買収により仕方なく)

 【貯蓄率】
・19%(55〜60%が目標)
※貯蓄率は、手取り収入に対する純資産の増加率と定義

【純資産の先月末比】
・円ベース +1.0%増
・ドルベース+2.2%増
 ※純資産は、総資産から負債をネットアウトしたもの

2013年6月22日土曜日

長期金利が上昇していますが・・・

6月入り後、相場が騒がしくなってきました。FRBの資産買い入れ額の縮小観測を受けて、先進国の債券利回りが急上昇し、新興国からの資金流出も懸念されています。一方、ドルは上昇し、金相場が大きく下落しています。

「利回りが急上昇」と書きましたが、歴史的にみればこの程度の変動は散々起こってきた訳で、まったく驚くに当たりません。金利上昇は、景気回復の過程で起こる正常な動きであり、一連の動きが想定外という人はさっさと退場して、歴史を勉強した方が資産保全に役立つでしょう。むしろアメリカ経済が正常化しつつあるという点で、ポジティブに捉えるべきです。

翻って日本経済をみてみると、バブル崩壊後、ゼロ金利から抜け出せずにいます。この間、誤った経済認識に基づき日銀が利上げを実施しましたが、経済の活力が乏しい中でそれも長くは続きませんでした。

資産買い入れ額の縮小だけで経済の勢いがなくなり、アメリカが日本と同じ轍を踏むことになれば、相当大きな問題になるでしょうが、私自身はそうはならないと想定しています。金利が上昇する中で、アメリカ経済がどこまで勢いを維持できるかが注目でしょう。金利上昇と力強い景気拡大が長期間に渡って両立する可能性も否定できないと思います。しかも、低インフレが続けば最高ですね。

もちろん、景気拡大が永遠に続かないことも歴史が教えるところです。きたる景気後退期のイメージを膨らませつつ、暫くは大人しくしていようかと考えています。

2013年6月1日土曜日

2013年5月末の資産状況

日本株比率の縮小を実行

日経平均が16,000円に迫るころ、流石に上がり過ぎと判断し、日本株の一部(ノバレーゼ、バロー、カスミ、かどや製油、伊藤忠商事)を売却しました。その後、日経平均は大きく調整することになり、結果的によい判断となりました。日本株はまだいくつか保有していますが、2月以降購入を停止していますので、アンダーウェイトが今後も続くでしょう。世界的水準でみると魅力ある企業が少ないうえ、株価・業績のボラティリティが高く、サラリーマンが長期投資を実行するには難しい市場であると考えています。流石にこれほどボラティリティが高いと、総悲観で参入しない限り、安全とはいえません。

売られる生活必需品・食品銘柄

日経平均の暴騰・暴落のほか、今月目立ったのが生活必需品・食品銘柄の弱さです。これについては2つの説明があるようで、①景気回復に伴い景気循環銘柄へのシフトが起こっている、②FEDの資産買い入れ縮小観測により高配当株に売りが出ている、というものです。いずれの理由であろうが、価格下落は投資を行う者にとっては結構なことです。あと1割〜2割下がってくれれば、下値を拾っていこうと思っています。また、価格が押し下げられた状態で推移してくれれば、配当金再投資の効果が30年後のパフォーマンスを押し上げることになると思うと嬉しくてたまりません。

キャッシュ比率の引き上げを開始

とはいえ大局的にみれば、景気回復に伴い楽観的ムードが市場を覆っていると感じています。ニューヨーク市場の下げ方も調整の域を出ていません。景気後退が始まると、楽観的ムードは一変します。そこでキャッシュを持っているか、損切りするしかない状況に追い込まれるかでは、パフォーマンスが全く異なります。こうした状況になるのはまだ先でしょうが、ギアを一段落として、キャッシュ比率を徐々に引き上げることにしました。また、為替についても、2年後を目処に円・ドル比率がニュートラルになるように調整する予定です。今後ともよろしくお願いします!


【新規投資】…6銘柄
Philip Morris International、Union Pacific、Brown Forman、Altria Group、China Mobile、GlaxoSmithKline

【配当金再投資】…7銘柄
AT&T、Bristol Myers Squibb、General Mills、Anheuser-Busch InBev、Hormel Foods、Abbott Laboratories、The Procter & Gamble、Colgate Palmolive

【売却】…5銘柄
ノバレーゼ、バロー、カスミ、かどや製油、伊藤忠商事(一部)

 【貯蓄率】
・128%(55〜60%が目標ですが7ヶ月連続の100%超となりました)
※貯蓄率は、手取り収入に対する純資産の増加率と定義

【純資産の先月末比】
・円ベース +13.4%増
・ドルベース+9.9%増
 ※純資産は、総資産から負債をネットアウトしたもの