2012年9月16日日曜日

外貨資産比率の考え方

今回は、外貨資産比率について少し考えたいと思います。

最近、日本株を買い増していることから、資産に占める外貨資産の割合が50%以下にまで低下してきました。私は、外貨資産比率については、大まかに60%程度をベンチマークにしていますので、年後半は海外株をオーバーウェイトすることになると思います。

なぜ外貨資産比率が大まかに60%なのかというと、先行きアメリカを中心に景気は回復傾向に向い、ドルには上昇圧力がかかるはずという考えがあります。しかし、日本円にもデフレ・円高圧力が続くリスクがあります。こうしたリスクと、給与収入が円で振り込まれ続けることを踏まえると、外貨資産比率を60%程度に保持しておけば、短期的な為替ヘッジが出来るのではないかと考えています。

たまに円高で外国株のリターンは目減りするという人がいますが、通常インフレ格差程度の円高は、株式のリターンに対して中立です。ここ1年のように円高が進まない時期は、表面リターンの高い米国株式に投資していたほうが有利です。

FRBによるQE3によって最近、株価が上昇していますが、この程度の上昇で株を手放し、キャッシュ比率を引き上げるつもりはありません。株式市場と経済の過熱感が進んできたと感じてきた際に、徐々キャッシュ比率を上げていくことになると思いますが、いまはその時期ではないと思います。