2012年6月2日土曜日

投資を始めて気づいたこと

収入が増えても、支出が増えれば、資産は増えない

当たり前です。経済活動における絶対的ルールです。しかし、意外と、自分が「何に」資源を投下しているかを把握している人は少ないのではないかと感じます。口座残高をみればトータルでいくら使っていることは確認できますが、「何に」使っていたのかを確認することはできません。

数年前からお金を使った時点で手帳にメモするようにしました。すると意外なことがわかってきます。具体的には、固定費(新聞、雑誌の定期購読、散髪など)を低く抑えることが大事であること、変動費においては飲み会の負担が相当高いこと、何気なく定期券外へ移動する交通費が意外とかかることなどです。

日常生活においても、株式投資においても、結局同じところに行き着きます。自分はこれに金を使う価値があると考えるのか否か、ということです。例えば、この新聞を読むのにこれだけの価値を見出しているのか?、惰性で2次会に行くことが支払いに見合うと考えるか?、自分は散髪というサービスにどれだけの価値を見出すのか?、ということです。みんなこの新聞を読んでいるから、みんな2次会に行くからと、支出することにも意味はあります。ただ、その一方で、そのお金で出来たはずの機会を逸してもよい、と考えたということです。資産運用を始めるといやでも、こうしたシビアなコスト意識が芽生えてきます。

マスコミを信じてもパフォーマンスは向上しない

私も、新聞や経済アナリストの意見に耳を傾け、知識を吸収するように勤めてきました。しかし、経済についての理解を深めていくと、他人の意見にはバイアスが多いことが分かってきました。マスコミの空気など、3ヶ月も経てば一変することはよくあることです。投資家が知らなければならないのは、第一に事実と歴史、第二にマスコミおよび大多数の人がそれをどのように捕らえているかです。投資家は事実を確認し、市場のギャップを捕らえて行動しなければなりません。