2013年3月16日土曜日

アメリカ株史上最高値で思う

着実な上昇を続けてきたアメリカ株が史上最高値近辺に接近している。一足先にダウ30種は最高値を更新し、より広範なインデックスであるS&P500も最高値に接近してきた。

私自身は特別な感慨がある訳でないが、世間ではこれはバブルに間違いない!と言っている人もいれば、もっと上がる!と言っている人もいて、それなりに話題になっているので自分自身の考え方を簡単に整理したいと思う。

まず、結論から言えば、これは通過点に過ぎず、株価は長い目でみれば上昇を続けると思っている。だから何よりも株式を買い漁っている。

しかも、“直近20年間”と比べれば、“先行き20年間”の上昇ペースは加速すると思う(1年とか2年先の話をしていないことに注意!)。この根拠は既にこちらに書いた通りであるが、90年代中盤から始まった楽観的過ぎるバリュエーションの修正が終わりつつあるからだ。しかし、絶対的評価からすると、楽観モードから通常モードになったぐらいで、決して悲観モードまではいっていない。ただ、先行きもバリュエーションが悪くなり続けるとは考えにくいと思うわけです(本当はどんどん悲観的になって利回りが上がってくれると嬉しい)。

上段の対数グラフをみればわかる通り、2000年と2007年に大きな山があり、それを除けばほぼ同じ上昇率となっている。つまり長い目でみれば、結局、株価は同じペースで上昇してきたということになります。バブル(ファンダメンタルズからの乖離)とは、2000年や2007年のようなものをいうのです。この2度のバブルでこの間の投資収益率はひどく毀損された(まともな市場ならもっと安く買えた)。

以上は、私の現時点での考え方であり、当然のことながら信じる信じないは各人の自由で、さらにいえば別に信じて欲しい訳ではありません(高くなったら嫌なので)。ただ、信じられない方は、盛大に株式を売って欲しいと思います。そうすれば、私達は安く株を買い続けることができますし。