2013年3月3日日曜日

2013年2月末の資産状況

2月も堅調な相場環境が続いています。日銀人事は正式には決定していませんが、金融緩和に積極的な人選がほぼ固まり、デフレ脱却(インフレ)路線がほぼ確定しました。

相場環境に目を向けると、円安に一服感が出ているものの、日本株はジリジリと上昇しています。一方、米国株は、史上最高値に向けて非常にゆっくりと接近しているという状況です。

しかし、ファンダメンタルズに目を転じると、両者の差は歴然であるように感じます。つまり、米国企業では利益が力強く増加しており、シェールガス革命によって強固な産業構造が出来上がりつつあります。一方で、日本企業は通貨安による景気浮揚と、財政出動による一時的な押し上げに頼ろうとしています。財政面をみても、米国は立て直しに向けて歳出削減に舵を切っており、一時的に景気を下押しすることはあるにせよ、長い目でみれば安定化に向かっているようです。

もちろん、日本もTPP交渉の参加など、ようやく構造改革へ歩を進め始めています。しかし、関税撤廃だけですべてが解決とはいかないのも事実です。労働規制、社会保障など、様々な点で、合理的な制度変更が必要です。

このように、私はいまだに日本経済を楽観的にみることができていません。むしろ、引き続き不安定化の方向に向かっていると考えています。本当に構造改革が行われるのか、否かを冷静に判断することが必要だと考えています。

投資行動・資産状況は以下の通りです。グローバル優良株を淡々と買い進めています。これまでのところ、堅調な相場環境と支出のコントロールの両輪がかみ合い、純資産の増加ペースは計画を上回る状況が続いています。今後とも、バブリーな相場に惑わされることなく、資産形成に努めていく所存ですので、引き続きよろしくお願いします。

【新規投資】
Mattel、Chevron、Wal-Mart、McGraw-Hill、アサヒグループホールディングス

【配当金再投資】
AT&T、General Mills、Companhia de Bebidas das Americas、Bristol Myers Squibb、Abbott Laboratories、The Procter & Gamble、Hormel Foods

【売却】
王子HD

 【貯蓄率】
・113%(55〜60%が目標)
※貯蓄率は、手取り収入に対する純資産の増加率と定義

【純資産の先月末比】
・円ベース +7.8%増
・ドルベース+6.3%増
 ※純資産は、総資産から負債をネットアウトしたもの