2014年12月2日火曜日

2014年11月末の資産状況

とうとう原油が下がり始めた

今月も円安が進み(1ドル111円→118円)、円ベースでみた資産額を押し上げました。これはこれで相当な変化ですが、今月のメインイベントは原油価格の下落(1バレル78ドル→65ドル)でしょう。OPECが減産しない方針を明らかにしたところ、先行きの供給過剰が意識され原油価格は大きく下落しました。背景には、世界最大の産油国であるサウジアラビアがアメリカの原油生産の急増を抑えるため、価格下落を容認したのではと伝えられています。

私自身は、1年ほど前に投稿したように(下記リンク参照)、原油価格の先行きには弱気です。1バレル100ドルを超える水準は到底維持できないと考え、投資を抑制してきました。このため、現時点の原油生産企業(XOM、CVX、COP、PBR)への投資比率は4%弱まで低下しています。

http://originalpension.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

世界で最も競争力のあるサウジアラビアが本気になってしまったのですから、採掘コストの高い企業から淘汰が進んでいくことになるのは間違いなさそうです。もちろんアメリカのシェール企業だけではなく、他国企業にも影響は及ぶでしょう。

また、調整が短期間のうちに完了するとはみておらず、長期に渡ることも覚悟する必要がありそうです。このため、個人的には焦って買う必要はないと思っています。1バレル60ドル前後であれば当面のフェアバリューかな?と考えていますが、アメリカの原油生産が頭打ちになるまでは反発はないでしょうから、当面は様子見しようと思っています。

結局は、エクソンモービル(XOM)あたりのオイルメジャーの競争力が再確認される展開になるのかもしれませんが、シェール企業の意外な生産性に驚かされる展開があれば面白いですね。

今月の売買

キンバリー・クラーク(KMB)からのスピンオフ(Halyard Health)がありましたが、それ以外は売買なし。年内は、NISAの残り枠を使って終わりになりそうです。

今年も残り僅かですが、引き続きよろしくお願いします!

【貯蓄率(57〜62%が目標)】
+344%
 ※貯蓄率は、手取り収入に対する純資産の増加率と定義

【純資産の先月末比】
・円ベース +13.4%
・ドルベース+6.7%
  ※純資産は、総資産から負債をネットアウトしたもの